中国映画『戦狼2』、世界歴代興収トップ100にランクイン 非ハリウッド映画で初
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【8月17日 AFP】中国の大ヒット映画『戦狼2(Wolf Warriors 2)』が、世界の映画歴代興行収入ランキング上位100位にランクインした。ハリウッド映画以外でのランクインは世界初となった。
中国人兵士らが戦争で荒廃したアフリカで、自国民や地元の人々を敵対する白人から救うという筋書きの愛国心溢れるこのアクション映画は、高まり続ける中国の自尊心に共鳴し、先週には公開から2週間足らずで中国史上最高の興行収入を記録したばかり。
国内興収での勢いが衰えを見せない同作品は16日、興行成績分析サイト「ボックス・オフィス・モジョ(Box Office Mojo)」による世界の興行収入トップ100に初めてランクイン。1994年公開の『フォレスト・ガンプ/一期一会(Forrest Gump)』を押しのけ、100位となった。
同サイトは、『戦狼2』の世界興行収入は6億8210万ドル(約748億円)で、その大半が中国国内でのものとしている。
『戦狼2』の興収はさらに伸びるとみられており、ランキングの順位もさらに上がりそうだ。中国の興行成績分析サイト「China Movie Data Information Network」による最新結果では、同作品の国内興行収入は16日時点ですでに47億5000万元(約779億円)に達している。
この最新結果を反映すると、モジョのリストではさらに10位ほど順位が上がり、映画『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1(The Twilight Saga: Breaking Dawn Part 1)』や『猿の惑星:新世紀(ライジング、Dawn of the Planet of the Apes)』の前に躍り出る可能性もある。
『戦狼2』では、アフリカの架空の紛争地帯で、反政府勢力や残虐な欧米の傭兵らから自国民や抑圧された地元住民らを救う中国元特殊部隊工作員の姿が描かれている。
モジョの世界の興行収入ランキングでは、『アバター(Avatar)』(2009年)が1位。2位は『タイタニック(Titanic)』(1997年)、3位は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒(Star Wars: The Force Awakens)』(2015年)となっている。(c)AFP