【8月13日 AFP】エジプトの保健省は12日、41人が死亡した列車の衝突事故現場で自撮りをしていたとして、救急隊員6人を辺境地への異動処分としたことを明らかにした。問題の自撮り写真についてはインターネット上で非難が殺到していた。

 この事故は11日、地中海(Mediterranean Sea)に面した北部の沿岸都市アレクサンドリア(Alexandria)近郊で列車同士が衝突したもの。41人が死亡し、エジプトにおける最悪の列車事故の一つとなった。

 救急隊員らが大破した車両の前で自撮りをしている写真は、ツイッター(Twitter)のあるユーザーが「良心が昏睡(こんすい)状態」とのハッシュタグをつけて投稿したところ、ソーシャルメディアで非難の嵐を巻き起こした。ツイッターのユーザーたちは問題の隊員たちを「自撮り救急隊員」と呼び、インターネット上で彼らを処罰するよう求める声が上がった。

 この件について、保健省で救急医療部門を統括するアハメド・アンサリ(Ahmed al-Ansari)氏はAFPの取材に、救急隊員6人の自撮りは「不適切な行為だった」と述べ、懲罰として6人を西部のシワ(Siwa)オアシスに異動させたと明らかにした。(c)AFP