【8月10日 AFP】男子ゴルフ元世界ランク1位のタイガー・ウッズ(Tiger Woods)が9日、飲酒または薬物を使用した状態で車を運転した疑いに対して無実を主張した一方で、より軽微な罪を受け入れて保護観察処分を受けることに同意した。

 5月の逮捕による裁判は、米フロリダ(Florida)州パームビーチガーデンズ(Palm Beach Gardens)の裁判所で行われたが、41歳のウッズは姿を現さなかった。

 メジャー通算14勝を挙げているウッズは5月29日、フロリダ州ジュピター(Jupiter)で運転していたメルセデス・ベンツ(Mercedes Benz)の中で眠っていたところ、警察に発見されて逮捕となった。

 2013年を最後にPGAツアーの優勝から遠ざかっているウッズは、飲酒または薬物を使用した状態で車を運転した疑いで逮捕されたが、呼気検査ではアルコールは検出されていなかった。ウッズは飲酒を否定しているが、背中の痛みや不眠症のため、処方された複数の薬を使用していたことは認めている。

 米ニューヨーク・ポスト(New York Post)紙は、ウッズの弁護士ダグラス・ダンカン(Douglas Duncan)氏が9日、ウッズの飲酒または薬物の影響下での運転について、無罪を主張したと伝えている。

 同紙によると、ウッズ側はより軽い罪にあたる危険運転を認め、1年間の保護観察処分と、更生プログラムに入ることを提案したという。報道ではまた、ウッズに50時間の社会奉仕活動が義務付けられたとされている。

 飲酒または薬物の影響下での運転の場合、懲役が科せられるケースもあるが、ウッズはこれを免れる方向になった。ウッズは10月25日に裁判所に出廷を命じられている。

 ウッズは先月、投薬治療に対処するためのプログラムを終えたと公表しているが、治療の詳細やプログラムの中身については明かしておらず、ゴルフに復帰する時期についても明言していない。

 PGAツアーで通算79勝を記録し、サム・スニード(Sam Snead)氏の歴代最多勝利数まであと3勝に迫っているウッズは、2008年の全米オープン選手権(US Open Championship)を最後にメジャータイトルから遠ざかっており、2013年に行われた世界ゴルフ選手権のブリヂストン・インビテーショナル(Bridgestone Invitational 2013)以来、ツアー優勝も果たしていない。(c)AFP