胃腸炎相次ぐ世界陸上、男子400m優勝候補が出場禁止に
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【8月9日 AFP】第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)の男子400メートルで金メダル候補の一角と目されていたボツワナのアイザック・マクワラ(Isaac Makwala)が8日、感染性胃腸炎のため、国際陸上競技連盟(IAAF)によって同種目決勝の出場を禁止された。
IAAFはこの日発表した声明で、現在30歳のマクワラは非常に感染性の高い胃腸炎にかかっていたため、48時間は隔離される必要があると主張した。英イングランドの公衆衛生サービス(PHE)は、今大会でこれまでに30人の選手と関係者が胃腸炎の症状を訴え、うち2人は選手が宿泊するホテルでノロウイルスに感染したとしている。
隔離制限は9日に解除されるマクワラは同日、自身は400メートル決勝に出場する準備はできているとして会場のロンドン・スタジアム(London Stadium)に姿を現したが、ウオームアップトラックへの立ち入りを禁止される様子がテレビカメラにとらえられていた。
今回の件についてはボツワナチームから怒りの声が上がっているだけでなく、ライバル選手からも同情が集まっている。同種目で金メダルを獲得したウェイド・バンニーキルク(Wayde van Niekerk、南アフリカ)は「非常に胸が痛む瞬間だった。アイザックに対しては本当に同情している」とすると、「とても残念だ。彼には出場するチャンスをつかんでほしかった」と話している。(c)AFP/Pirate IRWIN