戦闘機11機の支払いは農産品で…インドネシアとロシアが覚書調印
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【8月8日 AFP】インドネシアは8日、ロシアから購入する戦闘機の支払いに、パーム油やコーヒー豆、茶などを充てると発表した。インドネシアはロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相の訪問も控えており、国際社会がロシアに科している経済制裁を国益につなげたい考え。
インドネシア貿易省の報道官によると、インドネシアとロシアはモスクワ(Moscow)で先週、主要産品とロシア製のスホイ(Sukhoi)戦闘機11機を交換する覚書に調印したという。
同報道官はAFPに対し、「この案は昨年持ち上がり、インドネシアはわが国の主要産品と戦闘機とを取引すべきという提案を各所から受けた」と明かした。
米大統領選挙における介入疑惑、2014年のクリミア(Crimea)併合を理由とした経済制裁により、ロシアは輸入先の新たなマーケットの開拓を余儀なくされている。インドネシアのエンガルティアスト・ルキタ(Enggartiasto Lukita)貿易相は、これがインドネシアにとって朗報になる可能性があると話しており、先週モスクワでも、「逃すべきではない好機だ」と発言していた。
ただこの取引を行う時期や、交換価値については明らかになっていない。(c)AFP