イスラエル、アルジャジーラの支局閉鎖へ 「暴力を扇動」
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【8月7月 AFP】イスラエル政府は6日、カタールの衛星テレビ局「アルジャジーラ(Al-Jazeera)」の国内支局を閉鎖する方針を明らかにした。ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は先に、エルサレム(Jerusalem)の聖地をめぐるパレスチナとの衝突に関してアルジャジーラが暴力を扇動したと非難していた。
与党の右派リクード(Likud)所属のアユーブ・カラ(Ayoob Kara)通信相は記者会見で「アルジャジーラは、ダーイシュ(Daesh、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」のアラビア語名の略称)、ハマス(Hamas、パレスチナのイスラム原理主義組織)、ヒズボラ(Hezbollah、レバノンのイスラム教シーア派民兵組織)、イランの主要な道具になっている」と語った。
さらに、東エルサレムのアルアクサ・モスク(Al-Aqsa Mosque)近辺で7月14日、警察官2人が襲撃されて死亡したことを挙げ、アルジャジーラが「暴力をあおり、最愛の息子たちを失うことになった」と批判した。
ネタニヤフ首相は同月27日、アルジャジーラがエルサレム旧市街の神殿の丘(Temple Mount、イスラム名・ハラム・シャリーフAl-Haram Al-Sharif)周辺での暴力を扇動したと非難し、イスラエルから追放したい意向を示していた。
イスラム過激派を支援しているなどとしてカタールと断交したサウジアラビア、バーレーンアラブ首長国連邦(UAE)、エジプトは、国交回復の条件として13項目を突きつけ、その中にはアルジャジーラの閉鎖も含まれている。(c)AFP/Jean-Luc Renaudie