【8月6日 AFP】(更新)ベネズエラで4日に招集された制憲議会は5日、反体制派のルイサ・オルテガ(Luisa Ortega)検事総長を解任し、同検事総長に出廷命令を下した。これにより同国左派政権に対する国際社会の批判がさらに高まるのは必至とみられる。

 各方面からの批判の中、先月30日に実施された選挙を経て発足した制憲議会は、最初の任務としてオルテガ検事総長を解任した。制憲議会は今後最長2年間、ベネズエラの国権の最高機関として機能することが計画されている。

 首都カラカス(Caracas)では、国会議事堂で制憲議会初の審議が始まる直前、検察庁庁舎の周りに配置された兵士数十人が建物に入ろうとしたオルテガ検事総長を阻止した。

 職場に入れなかったオルテガ検事総長は報道陣に対し、報道陣が見ていない時に兵士らから盾で手荒く使われたと述べた。

 制憲議会の法的正当性をめぐり数か月前からニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領と対立していたオルテガ検事総長はいずれ解任されるとの見方が広がっていたが、制憲議会は発足直後にオルテガ氏の解任に踏み切り、最初から攻撃的な行動を取ることもいとわない姿勢を見せつけた。