フランス初のパンダ出産、双子も1頭は直後に死ぬ
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【8月5日 AFP】フランス中部の動物園で4日、同国初の妊娠が確認されたジャイアントパンダが双子を出産したものの、1頭目の赤ちゃんパンダは間もなく死に、飼育員らは喜びと悲しみに包まれた。
サンテニャンシュルシェール(Saint-Aignan-sur-Cher)にあるボーバル(Beauval)動物園で飼育されている9歳の雌パンダ「歓歓(Huan Huan)」は、現地時間4日午後10時18分(日本時間5日午前5時18分)に1頭目、同10時32分(日本時間5日午前5時32分)に2頭目を出産した。
しかし、体重わずか121グラムで生まれてきた1頭目の赤ちゃんパンダは、その後間もなくして呼吸困難に陥り、飼育員らの必死の努力のかいもなく、死んでしまった。
ロドルフ・ドロー(Rodolphe Delord)園長は、「虚弱過ぎて生き続けることができなかった。こうしたことに精通している中国の専門家らは、すぐにそう見て取っていた」と話した。
しかし、2頭目の赤ちゃんパンダは体重142.4グラムで「健康そのもの」。保育器に入れられ、獣医師らは初めて母親になった歓歓を手助けしているという。
9歳の歓歓と同い年の雄パンダ「圓仔(Yuan Zi)」の2頭は、2012年1月に同動物園に10年間の約束で中国から貸与された。現在フランスにいるパンダはこの2頭のみ。
すべて順調にいけば、元気に生まれてきた赤ちゃんパンダは、今後2~3年で中国に返還されることになっている。(c)AFP