【8月5日 AFP】かつて休暇に「何の意味がある?」と発言し、バラク・オバマ(Barack Obama)前米大統領の在任中の休暇取得を非難してきたドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が4日、ニュージャージー(New Jersey)州ベッドミンスター(Bedminster)で自身が所有するゴルフリゾートでの17日間の休暇に入った。

 ホワイトハウス(White House)は、トランプ大統領のベッドミンスター滞在は「働きながらの休暇」になると発表し、大統領が蒸し暑い首都ワシントン(Washington D.C.)を離れる理由として、ホワイトハウス西棟(West Wing)の老朽化した冷暖房設備の改修工事を挙げた。

 トランプ大統領の休暇が注目される理由としては、オバマ前大統領の在任中にその休暇取得を容赦なく批判してきたのが大きい。

 トランプ氏はオバマ氏を非難しただけでなく、大統領選期間中には支持者に対し、自身が大統領に選ばれたら仕事に追われることになるだろうから休暇は控える、と決まり文句のように口にしていた。

 トランプ氏は2012年、ツイッター(Twitter)に「何の意味がある? あなたが仕事を楽しいと思えないのなら、合わない仕事に就いているということだ」と投稿し、休暇に対する嫌悪感のようなものを示していた。

 こうした数々の発言にもかかわらず、大統領就任から最初の7か月で比較すると、トランプ氏はオバマ氏よりもずっと多くの休暇を取得してきた。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)の集計によると、トランプ氏が大統領就任から8月末までに全日休暇・部分休暇を取得する日は53日になるが、オバマ氏は2009年の大統領就任から同年8月末までに15日の休暇しか取得していない。

 トランプ氏は休暇の大半を自身の名を冠した施設で過ごしてきた。(c)AFP