【8月7日 CNS】貴州省(Guizhou)雷公山県(Leigongshan)の国家自然保護区と国家森林公園の奥地にある少数民族ミャオ族(Miao)の集落、格頭村(Getou)。

 村の入り口にそびえ立つ「タイワンスギ(Taiwania、禿杉)王」。同村には3500本近いタイワンスギが群生しており、樹齢千年を超えるものも200本余りある。同村は、タイワンスギが群生する面積が最も広く、保存状態も最も整っていることから、「中国タイワンスギの郷」と称されている。

 タイワンスギは第三紀旧熱帯植物区の遺存植物で、林の中の「生きた化石」とも言われる。また、中国国家一級保護植物である。

 ミャオ族の言葉では「豆机欧(Doujiou)」と呼ばれ、ミャオ族の先祖がこの地に移住してきた時に、そびえたつタイワンスギの下に曲がった枝を直接、(家の屋根を支える)梁として使い、家を建てたという言い伝えがある。

 タイワンスギは村の平安と幸福を先祖代々から加護し、地元の人たちからも神樹として崇められている。如何なる人が如何なる理由であろうと、村のタイワンスギを伐採、破壊してはならないと古くから伝承されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News