【8月1日 AFP】今週開催のシティ・オープン(Citi Open 2017)で、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)へ向けた前哨戦をスタートする男子テニスのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)が31日、自身とビッグ4の間にはまだ大きな差があるとの考えを示した。

 現在自身最高の世界7位を記録している23歳のティエムは、今週発表のランキングで同じくキャリアハイとなる8位をマークしたアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)らが名を連ねるシティ・オープンに第1シードとして出場する。

 四大大会(グランドスラム)の優勝経験がない選手の中では、最高位に立っているティエムは「テニス界における次世代の大物と呼ばれるには、僕たちはまだまだ多くの試合を勝つ必要がある」、「そういった声を聞くのはうれしいけど、(ズベレフと自分は)お互い、まだまだ遠いと思う」と語った。

 世界1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)、同2位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、同3位のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)、そして肘のけがで今季終了が決まったノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)のビッグ4は、全員が30代に突入してもなお、テニス界における代表的な存在として君臨し続けている。

 それゆえ、現在も他の20台の選手と共にビッグ4をランキングやグランドスラムの舞台で追いかける立場に置かれているティエムは、「彼らは本当に特別。1つの世代に彼らのような選手が4人もいるのは普通じゃない」と口にした。

「他の選手にとっては、少しずつ良くなってきていると思う。彼らも大会数を減らし始めているからね。でもグランドスラムでは彼らのうち2人もしくは3人を倒さなくてはいけない。だから他の選手がビッグタイトルを手にできていないんだ」(c)AFP/Jim SLATER