中国の習主席、党に忠実な「世界一流」の軍隊が必要
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【7月30日 AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は30日、内モンゴル(Inner Mongolia)自治区の朱日和(Zhurihe)訓練基地で行われた人民解放軍の創設90周年を記念する軍事パレードで「侵略してくるあらゆる敵を撃退」する能力を備えた「世界一流の」軍隊を組織しなければならないと演説した。
習主席は2012年に中国共産党トップの座に就いて以来、より強力で実戦に即応しうる軍を作り上げると公言し、世界最大の常備軍とされる人民解放軍の支配権を中国共産党に集中させてきた。
30日の軍事パレードには1万2000人の兵士が参加し、約700の戦闘機や地上兵器なども披露された。
習主席は迷彩服姿で演説に臨み「世界はまったく平和ではない。平和を守る必要がある」と述べ、「現在、われわれは偉大な中国の復活という目標にかつてないほど近づいている。そして、歴史上のいかなる時よりも、中国人民による強力な軍隊を築く必要がある」と述べた。
さらに習主席は、軍は「どこであろうと党が示す方向に進まねばならない」と述べ、人民解放軍は(中国共産)党の絶対的な指導力に確固として従うよう求めた。
今回の軍事パレードについて、国防省の任国強(Ren Guoqiang)報道官は、今秋の中国共産党大会に向けて「良好な空気」を醸成することが目的だと説明した。習主席は最高決定機関である党大会でさらに自身の権力を固めるものとみられる。(c)AFP