【7月27日 AFP】在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は26日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が拠点とするシリア北部ラッカ(Raqa)で、米国の支援を受ける合同部隊が市内の半分の地域をISから奪還したと発表した。

 同監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は「ISの激しい抵抗にもかかわらずシリア民主軍(SDF)はラッカの50%を制圧した」と述べた。

 クルド人とアラブ人の合同部隊であるSDFはISが「首都」とするラッカ周辺のIS支配地域を数か月にわたり徐々に制圧した後、6月6日に市内に進攻。その後も挟み撃ちのような形で着実に進攻を続け、町の中心に迫っていた。

 シリア国内や隣接するイラクでIS掃討作戦に当たる米国主導の有志連合軍は、空爆や特殊部隊からの顧問派遣、装備や武器の提供を通じてSDFを支援。これに対しISは、自動車爆弾、自爆攻撃、ドローン(小型無人機)兵器などで反撃していた。(c)AFP