おじから暴行受け妊娠の10歳女児、印最高裁が中絶手術の可否を判断へ
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【7月25日 AFP】インドの最高裁判所は、おじから性的暴行を受けて妊娠した女児(10)に対する中絶手術を認めるべきか否かを判断するため、医師らに対して女児を検査するよう命じた。医師らは26日に検査を実施するという。
女児の妊娠については、両親が腹痛を訴えた女児を病院に連れていき、そこで初めて妊娠していることが判明した。
女児の両親は娘の体が出産に耐えられないとして、下級裁に手術の許可を求めたが認められず、最高裁に上訴。最高裁は審理を開くことに同意し、医師に検査の実施を命じるとともに、判断を下す28日までに報告するよう求めた。インドの法律では妊娠20週を過ぎた場合、母体に命の危険がある時にのみ中絶が認められており、女児は妊娠26週だという。
インド政府の統計によると、2015年に報告された未成年に対する性的暴行事件は2万件にも及ぶ。また、国連(UN)の子どもの権利委員会(Committee on the Rights of the Child)は2014年、インドにおいてレイプや性的暴行の被害者のおよそ3分の1が未成年であるとし、子どもたちへの性的虐待が拡大していると警鐘を鳴らしていた。(c)AFP