トランプ氏、シリア反体制派への支援打ち切り理由は「危険で無駄」
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【7月25日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は24日、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権と戦う同国の反体制派への支援プログラムを打ち切る理由について、「規模が巨大で、危険で、無駄が多い」ためだと述べた。
これに先立ち、米特殊作戦軍の司令官は、2013年に当時のバラク・オバマ(Barack Obama)米政権が承認した反体制派への支援プログラムを打ち切ると認めたものの、アサド政権を支援するロシアを懐柔するための決定だとする見方は否定していた。
トランプ氏はツイッター(Twitter)で、米インターネット通販大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)の創業者ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏が所有するワシントン・ポストを名指しし、「規模が巨大で、危険で、無駄な支出が多いシリアの反体制派への資金援助を終わらせることについて、アマゾン・ワシントン・ポストは事実を捏造(ねつぞう)している」と非難した。
同紙はその数時間前に、「ロシアとの協力、トランプ政権のシリア戦略の中心に」と題された記事を配信しており、トランプ氏のツイートはこれを受けたものとみられている。
記事では匿名の米当局者の言葉を引用する形で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の掃討作戦を行っている米主導の有志連合にロシアやその同盟国が関与しないのと引き換えに、「米国やその代理者はシリア中部および南部の大半の地域におけるアサドの支配を容認する」と伝えていた。(c)AFP