米警官による非武装の豪女性射殺、警察署長が引責辞任
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【7月22日 AFP】米ミネソタ(Minnesota)州ミネアポリス(Minneapolis)で武器を持たないオーストラリア人女性が警察官に射殺された事件をめぐって21日、ミネアポリス警察の署長が引責辞任した。
署長の辞任につながった事件は15日夜、性的暴行事件が起きている可能性があるとして通報した住民のオーストラリア人女性、ジャスティーン・デイモンド(Justine Damond)さん(40)が、駆け付けたパトカーに近づいたところ警察官に射殺されたもの。女性は武器を持っていなかった。
事件は国際的にも大きな非難を呼び、ミネアポリス市警のジャネー・ハートウ(Janee Harteau)署長は遠方の山地で夏季休暇中として20日までテレビカメラの前に姿を見せず、対応に批判が集まっていた。
ベッツイー・ホッジス(Betsy Hodges)市長は、21日にハートウ署長に辞任するよう促したところ、ハートウ氏が受け入れたと述べた。
署長辞任には市民の怒りを抑える狙いがあったとみられるが、効果はなかったようで、20日夜にはデイモンドさんが住んでいた市中心部の南の地域で抗議のデモが行われ、翌21日にも再び、今度は市中心部でデモが行われた。(c)AFP/Nova SAFO