【7月19日 AFP】ロシア消費者権利保護・福祉監督庁(Rospotrebnadzor)は18日、手持ち無沙汰なときにいじって遊ぶおもちゃ「フィジェットトイ」の一種「ハンドスピナー(フィジェットスピナー)」への依存が子どもたちに悪影響を及ぼす恐れがあると警鐘を鳴らすとともに、調査を行う方針を示した。

 同庁は、「子どもや10代の若者たちの周りで行われているいわゆるハンドスピナーの強引な販売促進」に注目するとともに、両親や教師の懸念にも留意してきたと述べている。

 その上で科学者らに「悪影響の可能性も含め、子どもの健康に対するハンドスピナーの影響について調査」するよう要請すると明らかにした。

 また、露店でハンドスピナーを購入しないことや、ハンドスピナーから化学臭がしないかどうかなどを確かめるよう呼び掛けた。

 世界中で大流行しているハンドスピナーをめぐっては、国営テレビが海外で問題視されていることなどについて取り上げたばかり。

 今月12日、国営ニュース専門テレビ局のロシア24(Rossiya 24)は「ウイルス(Virus)」と題した番組で、ハンドスピナーを「ゾンビ化させる道具」「ある種の催眠術」と表現。司会者は、ハンドスピナーがしばしば精神に悪影響を及ぼし、人々を操作の影響を受けやすい状態にすると警告した。

 ハンドスピナーは今春、まず米国で人気となり、その後、欧州でもヒットした。米国、フランス、英国ではハンドスピナーの持ち込みを禁止した学校もある。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の息子バロン(Barron Trump)君も先月、ハンドスピナーで遊びながら大統領専用機「エアフォースワン(Air Force One)」のタラップを下りる姿を撮影されている。(c)AFP