米ホワイトハウス「民主党がウクライナと共謀」 形勢逆転狙う?
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【7月18日 AFP】ショーン・スパイサー(Sean Spicer)米大統領報道官は17日、昨年の米大統領選中に民主党がウクライナと共謀していたと主張した。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が自らの陣営とロシア側が接触した疑惑の渦中にあるなか、攻守所を変えようとする動きだ。
このところ複数の保守系メディアが、民主党関係者が当時トランプ陣営の選対本部長を務めていたポール・マナフォート(Paul Manafort)氏のスキャンダルを入手しようと画策していたと報じていた。この疑惑は今年1月、政治ニュースサイト「ポリティコ(Politico)」が最初に取り上げた。
スパイサー報道官は記者会見でこれらの報道に言及し、民主党側が選挙中にウクライナ大使館員らと会っていたとする疑いを改めて指摘した。
「明らかに最近、民主党全国委員会(DNC)がウクライナ政府と手を組んで共謀を図ったことへの関心が大きく高まっている」「(共謀が行われたのは)誰かを排除するという目的を達成するためであり、最終的にその通りになった」などと述べた。
マナフォート氏は昨年8月に選対本部長を辞任。当時はトランプ氏が勝利する見通しが立たず、マナフォート氏本人はウクライナの親ロ派指導者とのビジネス取引に関わったことが明るみに出ていた。
トランプ氏の長男ドナルド・トランプ・ジュニア(Donald Trump Jr)氏は先週、大統領選で民主党の候補だったヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏に不利な情報を得るため、トランプ氏の側近らと共に、相手の素性を知りながらロシア政府関係者と会っていた事実を公表。一部共和党員から公然と批判の声が上がるなど、ホワイトハウス(White House)にとって打撃となっていた。(c)AFP/Andrew BEATTY