【7月16日 AFP】南米チリの首都サンティアゴ(Santiago)で15日、大雪により大規模な停電が発生した。チリが位置する南半球は現在、冬に当たるがサンティアゴでの降雪はまれ。市当局によると氷の除去に当たっていた作業員1人が死亡し、断線した電線に触れて2人が感電して負傷したほか、市民数十万人が暗闇と寒さの中に取り残された。

 その一方で、子どもたちは大喜びで屋外に飛び出し、雪玉を投げたり雪だるまを作ったりして雪遊びを楽しんだ。

 チリ国家緊急災害対策室(ONEMI)が15日朝に発表したところによると、サンティアゴでは2007年以来となる大雪で25万世帯が停電した。停電の主な原因は、暴風雪による倒木や折れた枝で電線が切断されたためだという。人口約700万人のサンティアゴは数日前から急な寒波に見舞われ、気温が氷点下という日が続いていた。(c)AFP