【7月15日 AFP】ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボ(Sarajevo)の空港で12日、銃剣(バヨネット)24本やマシンガンの弾薬などの軍装備品を入れたスーツケースを機内に持ち込もうとしたニュージーランド国籍の男が逮捕された。現地警察が13日、発表した。

 ボスニアの警察は男を逮捕した後、「武器および軍装備品の密輸」事件として捜査を開始した。

 ボスニアなどバルカン諸国は、欧州の武器密売人たちにとって主要な供給源となっている。旧ユーゴスラビアで製造され、1990年代のユーゴスラビア紛争で使われた武器は、今でも欧米の犯罪組織に広く人気がある。

 国連(UN)の2013年の推計によると、1992~95年のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の後、武器没収の試みが何度も行われたにもかかわらず、ボスニア市民約350万人が約75万点の武器を違法に所持しているという。(c)AFP