帰ってきたビッグ4、「マニック・マンデー」に6年ぶりそろい踏み
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【7月10日 AFP】アンディ・マレー(Andy Murray、英国)、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の「ビッグ4」全員が、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)ベスト16に6年ぶりにそろって勝ち残り、男女シングルス4回戦の全試合が開催される「マニック・マンデー」に登場する。
オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet Club、AELTC)で通算7度の優勝を誇るフェデラーが最初の優勝を果たした2003年以降、ウィンブルドンのタイトルはこの4人の手によって独占されてきた。ジョコビッチが3回、前回王者のマレーとナダルが2回ずつ頂点に立ったことを考えれば、9日の4回戦で支配的とも言える状況が終焉(えん)を迎えるのは考えづらい。
ここまで臀部(でんぶ)の痛みと闘い、1週目でセットを失った唯一のビッグ4となっているマレーは、4回戦で対戦するブノワ・ペール(Benoit Paire、フランス)について「彼は素晴らしいタッチを持っている。動きも良いし、冒険をしてくる」と話した。奇想天外なテニスを仕掛けるペールに対し、対戦成績を1勝0敗としているマレーは、2006年以降に出場したウィンブルドンで準々決勝前に負けたことはない。
第2シードのジョコビッチは、前回大会2回戦でストレート勝ちを収めたノーシードのアドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino、フランス)と8強入りをかけて対戦する。昨年のウィンブルドン以降は四大大会(グランドスラム)のタイトルから遠ざかり、ジョコビッチは競技に対する愛を失ったのではと話していた元コーチのボリス・ベッカー(Boris Becker)氏は、元まな弟子による1週目の戦いぶりを称賛しており、本人も「ボリスは私のことをよく知っているので、彼が情熱を取り戻したというのなら彼が正しい」と口にしている。
ウィンブルドン史上最多8度目のタイトルに加え、オールイングランド・クラブにおける最年長王者になることを目指すフェデラーは、かつて自身の後継者との呼び声高かったグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)と顔を合わせる。過去の対戦では5戦全勝と大きくリードする相手と自身15度目の4回戦を戦うフェデラーは、マニック・マンデーについて「プレーするには最高の日だ。自分がファンだとしたらハッピーだろうね」とコメントしている。
一方、全仏オープンテニス(French Open 2017)で前人未到となる10個目のタイトルを手にしたナダルは、6年ぶりの準々決勝進出をかけてギル・ミュラー(Gilles Muller、ルクセンブルク)と激突する。過去の対戦成績では4勝1敗とリードするも、グラスコートのスペシャリストであるミュラーに2005年大会では苦杯をなめているナダルは「このサーフェスでは最もタフな相手の一人だ」と警戒している。(c)AFP/Dave JAMES