英国の湖水地方が世界遺産に 自然美やロマン派との関連評価
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【7月10日 AFP】ロマン派の詩人ウィリアム・ワーズワース(William Wordsworth)から絵本作家ビアトリクス・ポター(Beatrix Potter)まで、芸術家を魅了してきた美しい景観で知られる英イングランド(England)北西部の湖水地方(Lake District)が9日、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage Site)に登録された。
ポーランドのクラクフ(Krakow)で開かれた世界遺産委員会(World Heritage Committee)は、湖水地方の「絵のような美しさ」やロマン派の視覚芸術や文学との結びつきを高く評価した。
世界遺産委員会は声明で「湖水地方の特別な重要性は、社会、経済、文化、環境各面の影響が相互に作用しているところにある」と指摘している。
ワーズワース、サミュエル・テーラー・コールリッジ(Samuel Taylor Coleridge)、ロバート・サウジー(Robert Southey)らが主導した英ロマン派の揺籃(ようらん)の地とされる湖水地方は、英国で31件目の世界遺産となった。
英国のジョン・グレン(John Glen)芸術・遺産・観光担当政務次官は、世界遺産への登録は湖水地方の国際的評価を高め、地元に恩恵をもたらすだろうと期待を示した。(c)AFP