爪を塗って募金活動の脳腫瘍の少年が死去 オランダ
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【7月8日 AFP】他の病気の子どもたちのために、人々の爪を派手な色に塗って寄付金を募る活動を行い、数百万ユーロを集めたオランダの脳腫瘍患者の少年テイン・コルステレン(Tijn Kolsteren)君(6)が亡くなった。少年を支援する基金が7日、発表した。
テイン君の基金によると、末期の脳腫瘍患者だったテイン君は、新たに立ち上げていた募金活動の最終日に亡くなった。
昨年5月に脳腫瘍と診断されたテイン君は、数百ユーロを集まることを願い、人々の爪を派手な色に塗って寄付金を募る活動を始めた。寄付金を募るウェブサイトは「爪を塗って寄付をして、そして友達3人に同じ行動をするようお願いしてみて」と呼び掛けていた。
活動にはマルク・ルッテ(Mark Rutte)首相ら著名人も多数参加し、寄付金は活動開始から数日で250万ユーロ(約3億2000万円)以上に達した。最終的に集まった寄付金は900万ユーロ(約11億7000万円)を超え、オランダのメディアはテイン君をスーパーヒーローだと称賛し、テイン君は「スーパー・テイン」と呼ばれるようになった。今年4月にはこの話を聞いたローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王も、テイン君に手紙を送り祝福した。
亡くなる直前のテイン君は、脳腫瘍の子どもたちを治療するための特別な医療機器を買う資金を募ろうと、自分の名前を付けた4色セットのマニキュアを販売する新たな慈善活動に乗り出していた。現地メディアによれば、目標の100万ユーロ(約1億3000万円)は6日に達成された。(c)AFP/Jan HENNOP