国際アニメ・マンガ・ゲーム博覧会が開催、上海
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【7月13日 CNS】国際アニメ・マンガ・ゲーム博覧会(CCG Expo 2017)が6日から10日までの5日間、上海世博展覧館(SWEECC)で開催された。初日の午前8時ごろには、様々なキャラクターに扮したコスプレイヤーたちが100メートル近い長蛇の列を作っていた。
今回のCCG EXPOは5万平方メートル規模の展示会場に、ディズニー(Disney)、バンダイ(BANDAI)、コトブキヤ(KOTOBUKIYA)、中国オリジナル漫画コミュニティーサイト「有妖気(Youyaoqi)」、中国オンライン小説大手「閲文集団(China Reading Limited)」など国内外350社のメーカーが出展した。会場に入ると、ディズニーの人気キャラクターの模型や、バンダイの「ONE PIECE(ワンピース)」の海賊船オブジェなどが出迎えてくれる。
今回のイベントには、中国の伝統文化で漫画を表現したり、二次元で新技術を試みたりと、サプライズ的要素の多いイベントが多くのの見物客や体験希望者を集めていた。中でも、中国のアニメ作品「狐妖小紅娘(縁結びの妖狐ちゃん)」と「從前有座霊剣山(霊剣山 星屑たちの宴)」この2作品が中国の無形文化遺産と大がかりなコラボを実現している。山西(Shanxi)省絳州(Jiangzhou)から参加した「木版年画」の伝承者、呉百鎖(Wu Baisuo)氏や、河北(Hebe)省蔚県(Weixian)より参加した刻紙(切り絵)伝承者、王占忠(Wang Zhanzhong)氏が作品の主人公をそれぞれ独自の専門技術で作り上げていた。
取材に対し呉氏は、「何十年も木版年画に携わってきたが、『二次元』を題材にした作品を手掛けたのは今回が初めてだ。若い人たちがとても興味を持ってくれたことが、特に嬉しい。彼らが気に入ってくれれば、こうした伝統文化が失われることはないだろう。これからもたくさんの人たちに伝統文化を伝え続けていくことができると思う」
また、最先端技術を駆使したイベントも会場の随所で見られた。映画などで利用される最新のモーションキャプチャー技術を利用したキャラクターとのダンスゲームや、VR(仮想現実)技術を使ったバーチャル少女アイドルコンサートやバーチャルゲームなど、関連の体験ブースには多くの人が集った。(c)CNS/JCM/AFPBB News