火星表面、予想以上に「生命生存に不適」か 英研究
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■火星上の水は細胞に有害?
過塩素酸塩はこれまでの観測で、火星表面を走る複数の「線」で検出されている。これらの線は、高濃度の塩分を含む塩水の筋と考えられている。科学者らは2015年、この筋の存在を、火星上に液体の水が存在する証拠として提示した。
だが、今回の最新研究によると、塩水の流れは「局所的に水が供給される領域を表しているが、(過塩素酸塩が含まれるならば)細胞に有害である可能性がある」という。
今回の結果には若干の朗報も含まれている。無人探査機によって火星に残留する、枯草菌を含む有機汚染物質が長期間生存する可能性は低いことを意味しているからだ。
火星にはかつて液体の水が大量に存在し、現在でも地下に氷結した状態で水が存在するという説が広く支持されている。液体の水は、現在知られている形態の生命の必須要素の一つとされる。(c)AFP