トランプ氏、自身を賛美する聖歌を投稿 大統領選のスローガン使用
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【7月5日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は独立記念日の4日、昨年の大統領選での自身のスローガンを使って支持者らがつくった聖歌の動画をツイッター(Twitter)に投稿した。
歌い手はテキサス(Texas)州ダラス(Dallas)のメガチャーチ(巨大教会)、ファースト・バプテスト教会(First Baptist Church)の聖歌隊。「米国を再び偉大に。全米で自由のたいまつをかかげよ。手を取り合って未来へ。そして米国を再び偉大に」と歌っている。
この2分15秒間にわたる動画は、首都ワシントン(Washington D.C.)のケネディ・センター(Kennedy Center)で1日に行われた「自由を祝う集会(Celebrate Freedom Rally)」で撮影されたもの。
トランプ大統領は集会で「あなた方の音楽はこれまでに存在したどんな言葉よりも雄弁にわが国の英雄をたたえるものだ」と称賛した。
ファースト・バプテスト教会の指導者でトランプ氏の支持者でもあるロバート・ジェフレス(Robert Jeffress)氏も集会に出席した。
テキサス州のような共和党色が極めて強い州で暮らす保守的なキリスト教徒はトランプ氏の忠実な支持層の一部を占めている。
しかし、少なくとも福音主義キリスト教徒を自称するメソジスト(Methodist)教会の音楽責任者ジョナサン・アイグナー(Jonathan Aigner)氏はこの歌に異議を唱えた。
「一息で神と米国に忠誠を誓い、神の王国と自己をいっしょくたにすることで、彼らは(米国旗の色である)赤、白、青のイエス(・キリスト、Jesus Christ)に冒涜(ぼうとく)的な祈りをささげることになる」
アイグナー氏は信仰問題について論じるウェブサイト「Patheos」で、ジェフレス氏は大統領にへつらっていると非難し、「この祈りの言葉によってイエスその人の祈りを無効にすることは悲劇的だ」と批判している。(c)AFP