【7月4日 AFP】(更新)米主導の有志連合の支援を受けるクルド人とアラブ人の合同部隊「シリア民主軍(SDF)」が、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が「首都」と位置付けるシリア北部ラッカ(Raqa)の旧市街を取り囲む城壁を突破した。米中央軍(US Central Command)が3日夜、明らかにした。

 米中央軍は声明で「有志連合の支援によって、SDFは旧市街を取り囲むラフィカ(Rafiqah)の城壁の2か所を突破し、同市内で最も厳重に要塞(ようさい)化されている地域に進攻した」と述べた。

 SDFは数か月かけてラッカに迫り、先月初めて東部と西部側から進攻。2日にはラッカ南方を流れるユーフラテス川(Euphrates River)を渡り、南側からの侵攻も初めて開始した。

 米中央軍は、SDFがラフィカの城壁を突破するにあたり、ISの戦闘員らから激しい抵抗を受けたことを明らかにした上で、「仕掛けられていた地雷や即席爆発装置(IED)、車載即応爆弾(VBIED)を排除し、SDFや地元住民の命を守った」「城壁の全長2500メートルのうち、(突破のための)攻撃の対象となったのは25メートルのみで、その他は保護することができた」と強調している。(c)AFP