モスルの奪還作戦が大詰め、ISの自爆攻撃増加 イラク
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【7月4日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の掃討作戦が大詰めを迎えているイラク第2の都市モスル(Mosul)では、ISの激しい抵抗や相次ぐ自爆攻撃により、政府軍が難しい戦いを強いられている。イラク軍対テロ部隊(CTS)の司令官らが3日、明らかにした。
CTSを指揮するアブドルガニ・アサディ(Abdulghani al-Assadi)陸軍中将は、旧市街は路地が狭く建物が密集していると説明し、「旧市街の構造のため、戦いは日々困難になっている」と述べている。
イラク軍はこの数か月間、モスル西部の旧市街を包囲してきたが、地理的な問題に加え、多数の市民が居住していることから、戦いは極めて難しいものになっている。
同じくCTSの司令官であるサミ・アリディ(Sami al-Aridhi)中将は、ISによる自爆攻撃が増加していると指摘。「敵はこの3日間、一部の地区で主に女性を使った自爆攻撃を仕掛けてきた。それ以前は狙撃手や爆弾による攻撃が多かった」と説明している。
アリディ中将は、「昨日(2日)は女性4人が自爆し、今日(3日)は2人だった」と述べ、2日には女性4人を含め17人が自爆攻撃を行ったことを明らかにした。モスルには「(ISの)組織の戦闘員が今なお少なくとも200人」はおり、その大半は外国人戦闘員だと指摘しつつ、戦闘は5~7日以内に終結するとの見方を示している。(c)AFP/Emmanuel Duparcq and Ahmad al-Rubaye