【7月5日 CNS】中国・雲南(Yunnan)省文山(Wenshan)州鳥インフルエンザ(H7N9)対策本部は2日、同省の麻栗坡(Malipo)県と馬関(Maguan)県の2県の生鮮市場で鳥インフルエンザ(H7N9)が検出され、徐々にウイルスが拡散している可能性があると発表した。この2県の市場はすでに臨時閉鎖され、生きた鳥の取引をしないよう通達されている。

 両県の地元政府は規定に基づき、県内での生きた鳥の市場での取扱を停止させ、ウイルスが検出された市場での鳥の屠殺または無害化処理を進めると共に、市場全体の徹底した洗浄、消毒処理などを実施。各県・市の関連部署は、今後の生鮮市場拡大の際には、養殖場でのH7N9の発生状況について厳重なチェックを行い、人のインフルエンザに似た症状や原因不明の肺炎などの病例の調査研究を強化することとし、早期の発見、報告、対応を徹底させるとした。

 専門家の判断が出るまでは、市場再開の見通しがつかない。この期間中に営業を続けている市場に対しては、法にもとづいた取締りを実施するとしている。

 同省文山州では、これまでに人へのH7N9感染例が4件報告されている。1人は回復しすでに隔離病棟から離れており、残り3人は現在も病院で隔離病棟で治療を受けているが病状は安定している。現時点では、4人の患者からさらに感染が広がったケースは確認されていない。(c)CNS/JCM/AFPBB News