体調全快の錦織、攻撃テニスで悲願のウィンブルドン上位進出へ
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【7月4日 AFP】男子テニス、錦織圭(Kei Nishikori)は今、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)制覇、そしてキャリアを通して苦しんできたグラスコートでの憂鬱(ゆううつ)な時間に終止符を打つべく、自身の攻撃的なテニスに磨きをかけている。
現在世界ランク9位につける錦織だが、計22回進出したツアー決勝のサーフェスはいずれもハードコートかクレーコートであり、今年こそオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet Club、AELTC)で好成績をという思いが強い。
全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)では2014年にファイナリストになった錦織は、これまでに全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)で3回、全仏オープンテニス(French Open)で2回、それぞれ準々決勝へ進んだ実績を誇るが、ウィンブルドンで4回戦を突破したことは一度もなく、今年は鬼門克服へ向けテニスに変化を加えているという。
3日に行われた1回戦でマルコ・チェッキナート(Marco Cecchinato、イタリア)を6-2、6-2、6-0で下した錦織は試合後、「試合全体を通して勝ちたいと思っている。それが目標」と語った。
「ここがうまくやれていない唯一の四大大会(グランドスラム)。準々決勝に進んだことは一度もないし、2週目に行くことが常にモチベーションになっている。ここ数年は芝でもいいプレーができている。体調も戻ったし、実現すればいいなと思っている」
「普段より少し攻撃的にプレーすることで、毎年良くなっている。フラットを多めにしたり、前に出る回数を増やしたり、サーブアンドボレーを交ぜたりすることを試みている。小さく細かい変化だが、良い方向へ進んでいる」