【7月3日 AFP】インドで過去に集団レイプの被害に遭い、4度も酸攻撃を受けた女性(35)が、またも酸を浴びせられる被害に遭ったことが明らかになった。警察当局が2日、発表した。

 2008年に地権争いをめぐって集団レイプを受けたとされるこの女性は、北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州の州都ラクナウ(Lucknow)にある女性専用の宿泊所に滞在していたところ、壁をよじ登って侵入してきた男に酸を浴びせられた。

 地元警察の本部長はAFPに、「彼女が手押しポンプで水を汲んでいた時、攻撃された。犯人はその場から逃げた」と語った。

 女性は顔と肩にやけどを負い、病院で治療を受けている。警察本部長によると、警察は犯人の捜査を開始している。

 女性は過去に被害に遭った一連の襲撃事件のため、24時間警察の保護下に置かれていたが、今回事件が発生した女性専用の宿泊所は武装した警官の出入りが禁じられていた。

 女性は2008年に地権争いをめぐって集団レイプの被害に遭い、男2人から酸攻撃を受けたとされる。その後、2012年と2013年の2度にわたり、同じ男らが自らに対する刑事訴訟を取り下げさせるため、女性に酸を浴びせた。

 さらに今年3月、女性が娘の1人と列車で移動中、この男2人が酸を飲むよう強要したとされる。男2人は女性に対するすべての攻撃で裁判にかけられているが、4月に保釈されている。(c)AFP