【7月2日 AFP】(更新)中米のパナマ、コスタリカ、ニカラグア、エルサルバドルで1日、大規模な停電が発生し、数百万人が影響を受けた。

 コスタリカでは全土で約5時間にわたって停電し、同国だけで約500万人が影響を受けた。コスタリカ電力公社(ICE)によると午後6時(日本時間2日午前9時)ごろまでに国内のほぼ全域で復旧した。

 コスタリカの首都サンホセ(San Jose)では交通信号が機能しなくなり混乱が生じたほか、空港では停電が終わるまで非常用電源が使用された。コスタリカで大規模な停電が起きたのは2001年以来。

 これに先立ちコスタリカのマウリシオ・エレラ(Mauricio Herrera)報道相は「ICEが問題を調査している」と話し、一部地域では復旧が確認されたと述べていた。ICEは停電の原因は国外にあると発表し、市民には復旧するまで屋内で待機するよう呼び掛けていた。

 パナマではフアン・カルロス・バレラ(Juan Carlos Varela)大統領が議会で演説を始めて15分後に停電が起きた。同国の電力当局はツイッター(Twitter)で国内の一部地域で停電しており、復旧を急いでいると発表した。パナマの停電は多くの場所で3時間ほど続き、約200万人が暗闇の中で過ごすことを余儀なくされた。

 これ以外の国で停電の影響を受けた人の数や、停電の復旧状況は分かっていない。

 当局者らはパナマの送電線に生じたトラブルが停電の原因だとしている。中米のグアテマラからパナマまでの各国は総延長約1800キロの一つの送電網でつながっており、一つの国でトラブルが起きると他の国にも影響が出る可能性がある。(c)AFP/Marco SIBAJA