米NY、地下鉄改札の不正通過への罰則を廃止へ
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【7月1日 AFP】米ニューヨーク(New York)マンハッタン(Manhattan)の地下鉄駅では今後、不正乗車するためなどに回転式改札口を飛び越える行為は逮捕、勾留に値する罪にならなくなる。同市の検察当局が6月30日、発表した。訴訟件数の削減と刑務所の過密化防止のためだという。
ニューヨークの条例では現在、料金を払わずに地下鉄の改札口を飛び越える行為には最長1年の禁錮刑、1000ドル(約11万円)の罰金が科せられる可能性がある。この条例は決して形骸化しているわけではなく、サイラス・バンス(Cyrus Vance)検事が発表した声明によれば、昨年はマンハッタン地区だけで1万人近い逮捕者が出ている。バンス検事の広報担当者はAFPの取材に対し、このうち約6割の事件が法廷に持ち込まれたと述べた。
検察当局と市長、警察は、今年9月に条例が改められることで、訴追件数が「大幅に減少」すると予測している。
また9月以降は、違反者には罰せられる代わりに教育的な研修会や心理カウンセリング、社会奉仕活動への参加などが勧められる。(c)AFP