【7月1日 AFP】ジェームズ・マティス(James Mattis)米国防長官は、バラク・オバマ(Barack Obama)前政権が決めていた米軍のトランスジェンダー(性別越境者)の採用開始期限を、半年遅らせて2018年1月1日までとすることを承認した。米国防総省が6月30日、発表した。

 マティス氏の前任者であるアシュトン・カーター(Ashton Carter)前国防長官は、トランスジェンダーの採用を今月1日までに始めると決めていた。

 国防総省のダナ・ホワイト(Dana White)報道官は声明で、各軍種は「採用計画の見直しと、米軍の即応性と攻撃力に与える影響についての情報提供」を行っているところであり、トランスジェンダーの採用開始は来年1月1日まで延期できることになったと述べた。

 現役の米軍人は約130万人。そのうちトランスジェンダーは2500~7000人と推定されている。国防総省は昨年6月30日、トランスジェンダーの兵士らが自身の性自認を隠すことなく軍務に就くことを認めると発表したが、それ以前はトランスジェンダーであることを公言した場合、除隊処分を受ける可能性もあった。(c)AFP