英国の新空母は「手頃な標的」、ロシア国防省が嘲笑で反撃
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【6月29日 AFP】英国の国防相がロシア唯一の空母「アドミラル・クズネツォフ(Admiral Kuznetsov)」を「おんぼろ」と表現し、英国の新空母「クイーン・エリザベス(HMS Queen Elizabeth)」をロシア政府は「ちょっとしたうらやみ」の目で見つめるだろうと発言したことを受けて、ロシア国防省は29日、英国の新空母はロシア軍の「手頃な標的」にしかならないとあざけって反撃した。
ロシア国防省は声明で、マイケル・ファロン(Michael Fallon)英国防相の発言は「尊大」だと非難。同省のイーゴリ・コナシェンコフ(Igor Konashenkov)報道官は、「海軍についての知識不足を露呈するもの」と述べた。
またコナシェンコフ報道官は、「対空、対潜水艦用ミサイル、さらには対艦艇用『グラニート(Granit)』ミサイルも装備したアドミラル・クズネツォフとは異なり、英国の空母はただ巨大なだけで海上の手頃な標的にすぎない」と指摘し、「この点を踏まえると、開放水域でやたらとその『美しい』姿をさらさない方が、英国海軍の利益になる」とけん制した。
26日に初の試験航海に出発したクイーン・エリザベスは排水量6万5000トン、全長280メートルを誇る英国史上最大・最強の軍艦で、総建造費は30億ポンド(約4300億円)だという。(c)AFP