【6月29日 AFP】韓国・統一省の千海成(チョン・ヘソン、Chun Hae-Sung)次官は29日、北朝鮮が核兵器を放棄した場合には、南北間での平和条約締結を目指すとの考えを示した。

 両国は朝鮮戦争の休戦協定が結ばれた1953年以降、平和条約が結ばれておらず、厳密には現在も交戦状態にある。

 現在、韓国内には米軍およそ2万8500人が駐留しているが、北朝鮮は長い間、米軍の撤退を要求している。

 千次官は聯合(Yonhap)ニュースが主催したセミナーで基調講演を行い、「われわれは現在の不安定な休戦状態を乗り越え、いまだ終わっていない朝鮮半島の戦争に終止符を打たねばならない」と語った。

 ただ千次官は、平和条約は「北朝鮮の完全な非核化が達成された段階」で締結されるとした。(c)AFP