内戦続くシリアの町で台車に載せた太陽光発電機が活躍中
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【7月6日 AFP】内戦が続くシリアのドゥマ(Douma)で、太陽光パネルを台車に載せた移動可能な発電機が地元住民に必要不可欠な水の確保に一役買っている。
首都ダマスカス(Damascus)の郊外に位置し、反体制派の拠点である東グータ(Eastern Ghouta)地区にあるドゥマは2013年以降、政府軍によって包囲され、攻撃にさらされている。
住民たちは4年間も供給電力がほぼない生活を強いられており、照明から冷却設備まですべてを発電機に頼っている。しかし、政府軍に包囲されていることから発電機用の燃料は手に入りにくく、価格も高騰している。こうした状況から太陽光パネルを利用した発電機が登場した。
太陽光パネルを利用したこの発電機は市内を回り、井戸から水をくみ上げるポンプに電力を供給したり、その他の足りない電力を補ったりしている。
発電機の作りはシンプルで、鉄製の台車に12枚の太陽光パネルと6個の電池が載せられているだけ。太陽光パネルは1枚で1日100ワットの出力量があり、バックアップ用の電池にも電力を送っている。
この太陽光発電機は地元の学校をはじめ、モスクや共同の水道タンクにも電力を供給している。(c)AFP/Hasan Mohammed