【6月26日 AFP】(更新、写真追加)南米コロンビア北西部にある人造湖で25日、観光客を乗せた遊覧船が沈没し、フアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領によると、これまでに少なくとも6人の死亡が確認された。31人が行方不明という。当局は現時点で沈没の原因を公表していない。

 コロンビア空軍が出した声明によると、現場は観光客に人気の町グアタペ(Guatape)にあるペニョール(Penol)湖。空軍のヘリコプター1機が救助活動を支援するため現場に向かった。

 アンティオキア(Antioquia)州の防災当局者によると、4階建ての遊覧船アルミランテ(Almirante)号には事故当時、170人が乗っていた。大半は他の船に救助されたり、自力で逃れたりしたという。この当局者は当初、死者数を9人と発表していたが、その後グアタペで記者会見したサントス大統領は「6人が死亡し、31人の行方が分かっていない」と述べた。

 国家災害危機管理局(National Disaster Risk Management Unit)の当局者もAFPの取材に対し、6人死亡との情報を確認した。死者は全員コロンビア国籍だという。

 アルミランテが沈んだのは25日午後。救助活動に参加した消防関係者は「船は瞬く間に沈んだ。ものの数分だった」と語っている。

 ペニョール湖は国内第2の都市メデジン(Medellin)から68キロの地点にあり、アンティオキア州でも屈指の観光地となっている。ソーシャルメディア上で拡散している動画には、沈んでいく同船に向け、数十隻の船が救援のため接近していく様子が映っている。

 コロンビアでは翌26日が祭日のため、3連休の人も多かった。グアタペは連休には特に大勢の観光客でにぎわう。(c)AFP