サウジなどの13項目の要求は「主権の侵害」、カタールが非難
このニュースをシェア
【6月25日 AFP】サウジアラビアなど4か国から国交を断絶されたカタールは24日、4か国からの要求事項は不当であり主権の侵害に当たるとして非難した。
サウジアラビア、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプトの中東4か国は3週間近く前からカタールとの外交・貿易関係を断絶している。22日には関係修復の条件として13項目の要求をカタールに突きつけ、要求を満たすまでに10日間の猶予を与えていた。
これに対し、カタール政府の広報トップ、サイフ・ビン・アーメド・サーニ(Saif bin Ahmed Al-Thani)氏は「要求事項のリストはわが国が当初から指摘してきたことを裏付けた。つまり違法な断交はテロ対策と何の関係もなく、カタールの主権を制限するためのものだ」と述べた。
4か国は仲介役のクウェートを通じて要求事項をカタールに伝えた。内容は公開されていないが多くはリークされている。
■要求の主な内容
・カタールを拠点とする大手衛星テレビ局アルジャジーラ(Al-Jazeera)の閉鎖。近隣諸国は以前から同局が中東地域の対立をあおっていると非難してきた。
・ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)、イランが支援するレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)原理主義組織ヒズボラ(Hezbollah)との関係断絶
・カタール国内にいるサウジなど4か国の反体制派の引き渡し
・イランとの外交関係の縮小
・カタール国内のトルコ軍基地の閉鎖
(c)AFP/David HARDING