医師ストで多数の患者に影響 緊急治療拒否する病院も スリランカ
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【6月24日 AFP】スリランカで複数の国立病院の医師たちがストライキを起こし、多数の患者が受診できない事態に陥った。消費者権利保護団体が24日、明らかにした。
消費者権利保護団体によれば、スリランカ最大の医師組合、政府医療機関職員協会(GMOA)は22日、2008年に設立された私立医科大学の教育水準の低さを理由に同大学の閉鎖を政府に求めてストを決行。前日には、国立医科大学の多数の学生が保健省に詰め掛け、政府に圧力をかけるため、車や家具を破壊する行為に及んだ。
ストライキの影響を受けたのは、診察を続けている私立の医療機関では医療費を支払う余裕がなく、国立病院で無料の診療を受けようとする貧困層を中心とした多数の患者だ。
地元メディアによれば、病院によっては緊急治療を必要とする患者の受け入れを拒否しているところもあるという。
AFPの取材に対して消費者権利保護団体の代表は、「医者が治療を拒む中、貧しい患者らは病院で命乞いをしている」として、ストライキの影響で死者がでた場合、ストライキに参加した医師らは訴追されるべきだと述べた。(c)AFP