【6月24日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)の北朝鮮代表委員を務める張雄(Jang Woong、チャン・ウン)氏が23日、2018年平昌冬季五輪の南北共同開催案について、IOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長と話し合うと明かしたが、韓国側はその動きを否定した。

 北朝鮮テコンドー示範団として韓国を訪れた張氏は、同国でバッハ会長と会談を行う予定となっており、平昌五輪を共同開催する案について報道陣に問われると、「それは双方の国が決められることではない。IOC会長が到着したら、委員としてその話し合いに参加することになる」と語った。

 韓国では先日、文化体育観光相の都鐘煥(ト・ジョンファン、Do Jong-whan)氏が、来年2月に開催される平昌五輪のスキー競技の一部を北朝鮮で行うことを検討する方針を示した。

 しかし、政府の報道官は北朝鮮のスキーリゾート地について言及した同相の発言が誤解されたと主張し、「都氏が何度も明確に話していた通り、北朝鮮のリゾート地である馬息嶺(Masikryong)の会場について言及したのは、選手のトレーニングや本番に向けてリハーサルに使用することを検討しているという意味だ。北朝鮮と平昌五輪を共同開催することなど問題外だ」と述べた。

 その一方で報道官は、都氏が平昌五輪でアイスホッケー女子の合同チームを結成するために、北朝鮮の選手を招く計画を立てていると明かした。(c)AFP