アフガンの銀行に車爆弾、34人死亡 タリバンの犯行
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【6月23日 AFP】アフガニスタン南部ヘルマンド(Helmand)州の州都ラシュカルガー(Lashkar Gah)の銀行前で22日、旧支配勢力タリバン(Taliban)が自動車爆弾を使った攻撃を行い、少なくとも34人が死亡、58人が負傷した。当時現場では、給料を引き出そうとする人々が列を成していたという。
イスラム教の神聖な断食月「ラマダン(Ramadan)」の期間中に、またも襲撃が発生した。標的となった新カブール銀行(New Kabul Bank)前で負傷した人々は、即席の担架で病院に搬送された。
現場周辺では、爆発の威力で複数の自動車が横転した他、黒焦げになった破片が辺りに散乱し、煙が立ち上った。
アフガン政府はラマダン中の停戦を呼び掛け、米国はアフガンに兵士を増派する構えを見せているものの、タリバンは全土で展開している「春の攻勢」の手を緩めていない。
事件発生時、銀行の外ではラマダン明けを祝う大祭「イード・アル・フィトル(Eid al-Fitr)」を前に給料を引き出そうとする市民や政府職員らが並んでおり、爆発はその列を襲った。ヘルマンド州政府は声明を出し「きょうの爆発では少なくとも34人が死亡し、58人が負傷した」と発表した。
新カブール銀行が襲撃を受けたのは、2014年以降これが3回目。タリバンは、アフガン人の兵士と警官が標的だと主張しているが、州政府によれば、犠牲者の大半が女性や子どもを含む民間人だという。(c)AFP/Sefatullah Zahidi