欧州広域で記録的熱波、溶けだす路面 スカートはく男性運転手も
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【6月22日 AFP】熱波に見舞われている欧州は21日、広域でうだるような暑さとなり、英ロンドン(London)では41年ぶりに6月の最高気温を更新した。ポルトガルでは週末に発生した大規模な森林火災が今も鎮火に至らず、これまでに64人が死亡している。
イタリアでは例年の平均気温を8度近く上回る猛暑が続き、気象予報士らは過去15年で最強の熱波になる恐れがあると警告している。最高気温はミラノ(Milan)で39度、高度1000メートルのアルプス(Alps)でも30度を記録した。
英国では、6月の気温としては1995年以来の5日連続30度超えとなった。ロンドン西部では最高気温が33.9度に達し、1976年に記録された6月の国内最高気温を更新。開催中の英国伝統の競馬レース「ロイヤルアスコット(Royal Ascot)」では、主催者が史上初めて厳しいドレスコードの緩和を検討していることを明らかにした。
ロンドンの南西に位置するギルフォード(Guildford)では20日、路面のアスファルトが溶けだす事態に。車で通りかかった人々からは、まるで日なたに置き忘れたチョコレートバーのようだとの感想も聞かれた。
フランス西部ナント(Nantes)では、バスや路面電車の男性運転手たちが、女性運転手にスカート着用が認められているのに男性は短パン着用禁止なのはおかしいと主張し、スカートをはいて抗議した。(c)AFP