【6月22日 AFP】米ファストフード大手マクドナルド(McDonald’s)とのスポンサー契約を先日終了した国際オリンピック委員会(IOC)が21日、米IT大手インテル(Intel)と契約を結んだと発表した。

 米ニューヨーク(New York)で行われた公式会見で、トーマス・バッハ(Thomas Bach)会長が、インテルのブライアン・クルザニッチ(Brian Krzanich)最高経営責任者(CEO)とともに契約書にサイン。IOCは「インテル社とIOCはパートナーとなり、同社の先端技術を導入して2024年まで五輪を盛り上げていく」とコメントした。

 バッハ会長は「インテルと手を結び、最新技術を通じて五輪の未来を切り開いていくことにとても興奮している」と述べ、クルザニッチCEOは「五輪組織と密接な協力関係を築くことによって、われわれは世界最大のスポーツイベントの未来に向けた技術活用を加速していく」とつけ加えた。

 今回の提携により、次世代の通信規格「5G」の世界公開に向けた準備につながることを望んでいるインテルは、冬季五輪で仮想現実(VR)の中継技術を提供し、ファンが自宅にいながら高い臨場感で観戦できる機会を与えるとしている。同社が開発した「360リプレイ・テクノロジー」では、ファンが会場のあらゆる角度から五輪を体験することが可能となり、まるで最前列から競技を観戦しているように楽しめるという。

 インテルは2018年の平昌冬季五輪をはじめ、2020年の東京五輪、2022年の北京冬季五輪、そして仏パリ(Paris)と米ロサンゼルス(Los Angeles)が開催地に立候補している2024年の夏季五輪でスポンサーを務めることになっている。

 1976年のモントリオール(Montreal)での夏季大会から五輪を支援してきたマクドナルドは先週、IOCとの契約を終了すると発表。契約は即時に打ち切るとしているが、平昌冬季五輪では引き続き協賛することになっている。(c)AFP