【6月20日 AFP】フランスのシルビー・グラール(Sylvie Goulard)国防相は20日、自身の所属する政党「民主運動(MoDem)」に、欧州議会(European Parliament)の公金を不正流用した疑惑が持ち上がっていることを受け、同相の職を辞任すると発表した。民主運動はエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領(39)の中道政党「共和国前進(REM)」と同盟関係にあり、グラール氏はマクロン大統領による任命後、1か月で国防相の職を降りることになった。

 欧州議会の元議員であるグラール氏は、議員時代の不正流用疑惑で捜査を受ける可能性がある中、職にとどまることは不可能だと述べた。

 仏週刊紙カナール・アンシェネ(Le Canard Enchaine)は、民主運動が欧州議会の公金を仏国内で働く職員の給料に流用した疑いがあると報道。フランスの検察当局は今月に入り、予備捜査を開始していた。(c)AFP