【6月17日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は17日、エルサレム(Jerusalem)旧市街でイスラエルの警官が襲撃され、女性警官が刺殺された攻撃について犯行声明を出した。

 ISはオンライン声明で、16日にISの戦闘員3人が「ユダヤ人の集まり」を狙った作戦を実施し、警官1人を殺害、他に複数を負傷させたと主張。「この攻撃で終わりではない」と警告した。

 イスラエル警察によると襲撃犯2人が警察官の一群に向けて発砲し、別の襲撃犯1人が女性警官(23)を刺した。刺された女性警官は重傷を負い、病院で死亡した。警察は襲撃犯3人全員を射殺した。

 米テロ組織監視団体SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)によると、ISがイスラエルを狙った攻撃で犯行声明を出したのは今回が初めて。

 パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は17日、エルサレムで警官らを襲撃したパレスチナ人3人は地元のイスラム左翼運動に属していたとして、ISの声明を否定した。

 ハマスの報道官は「ISの犯行声明は故意に混乱させることを狙ったものだ」と述べ、3人の容疑者のうち「2人のパレスチナ人はパレスチナ解放人民戦線(PFLP)に属し、もう1人はハマスだ」とした。(c)AFP