ロケットの破片落下で草原火災、カザフスタン人男性1人死亡
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【6月15日 AFP】カザフスタンの草原地帯で、ロシアが打ち上げたロケットから落ちてきた破片が原因で火災が発生し、カザフスタン人の男性1人が火に巻き込まれて死亡、もう1人が入院し手当てを受けている。救急当局が15日、明らかにした。
カザフスタン非常事態委員会の報道官はAFPに対し、カザフスタンにあるロシアのバイコヌール宇宙基地(Baikonur Cosmodrome)から14日に打ち上げられたロケットの破片が地上に落下し、火災が発生したと述べた。火の手は幅15キロにわたって広がったという。
ロシア国営宇宙企業ロスコスモス(Roscosmos)は15日、声明でカザフスタン人の男性が死亡した事実を認め、「落下があった地域の気象条件の難しさ」故に火災が発生したとした。出火時は気温34度、風速15メートルの風が吹いていたという。
また、死亡した男性が運転していたトラックは、「特に猛烈な突風によって」炎に包まれたとしている。
報道官はAFPに対し、グリニッジ標準時(GMT)14日午後1時25分(日本時間同日午後10時25分)頃、ジェズカズガン(Zhezkazgan)の町から約40キロ離れた場所で枯れ草が燃えているとの通報が、地元消防隊に市民から寄せられたという。
報道官はさらに、火災に巻き込まれた2人は、共にロシアのロケット製造企業「NPOマシノストローイェニェ (NPO Mashinostroyeniya)」の下で、打ち上げによって落下した破片を片付ける仕事に従事していたという。(c)AFP