EU、難民受け入れ拒否の3か国に法的措置へ
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【6月14日 AFP】欧州連合(EU)は13日、加盟国が分担して難民を受け入れる計画の履行を拒否したとしてハンガリー、ポーランド、チェコに対する法的措置に踏み切ることを明らかにした。
この計画では、大量の移民が押し寄せて危機的状況に陥っているイタリアやギリシャから16万人を移転させることを目標としているが、これまでに実現したのはわずか2万人に留まっている。今回の3か国への措置は、難民受け入れへの対応の遅さに対するEUの不満を示すものだ。
EUは先月、ハンガリーとポーランドの移民受け入れ開始期限を6月に設定し、これに従わない場合は制裁を科すと明らかにしていた。チェコも実質的に計画を履行していない状態だったため、同様の圧力をかけられていた。
EUでは加盟国に対して法的措置を取る場合、欧州委員会(European Commission)が政府に該当問題に対する法的説明を求める文書を送付する。その後、場合によっては欧州司法裁判所(European Court of Justice)に解決を委ねることもある。EUは命令に従わない加盟国に対し、最終的に多額の制裁金を科すことができる。(c)AFP/Lachlan CARMICHAEL