【6月16日 CNS】アリババグループ(Alibaba)運営の中国最大のECモール「天猫(Tmall)」が香港(Hong Kong)市場に参入する。中国の物流サービス「菜鳥連盟(Cainiao)」の支援を受け、800万人の香港消費者に向け、翌日配達サービスを提供。配送時間が過ぎて荷物が届いていない場合は、送料を支払わなくても良いサービスを始めた。

 近年、ネット販売大手「淘宝(タオバオ、TaoBao)と天猫では、香港ユーザーが増えている。香港は人口の大半が中心街のショッピングモールから30分以内の距離に居住しており、かつ狭い域内に店舗が多数あるため、ECが育ちづらいと考えられていたが、便利で速いネットショッピングは香港の消費者にも次第に浸透してきている。

 アリババの海外進出計画「天猫出海」の一環として、今年の4月、天猫は香港でサービスをテスト運営し、美容化粧品、ベビー・マタニティ、アパレル、食品、電化製品、中国本土のスナック食品や日用雑貨などの商品を提供し、香港消費者からの支持も厚い。

 海外進出計画の重要な一歩である香港を皮切りに、本格化してきた「天猫出海」。東南アジア、インドへ進出する方針も明らかにした。(c)CNS/JCM/AFPBB News