印ダージリンでゼネスト、緊張高まる 観光客ら数千人が一斉避難
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【6月13日 AFP】インド東部・西ベンガル(West Bengal)州にある紅茶の名産地ダージリン(Darjeeling)で12日、新たな州の創設を求める地元の活動団体がゼネストを行い、暴動に発展する恐れもあると警告したため、観光客ら数千人が一斉に避難した。
あわてて避難する観光客らでパニック状態に陥ったダージリンの街頭には、軍や機動隊から数百人が出動してパトロールに当たった。ダージリンでは先週、暴動や放火が相次ぎ、12人が負傷している。
ダージリン丘陵にゴルカランド(Gorkhaland)という名の州の創設を求めているゴルカ人民解放戦線(GJM)は先に、12日にゼネストが始まると「不測の」事態が発生しかねないと警告していた。
一連の騒動は同地の基幹産業である観光業に大きな打撃を与えている。地元観光当局によると、予約の70%近くがキャンセルされ、11日までにダージリンを後にした観光客の数は7000人に上ったという。
また、政府が同域の学校にベンガル語教育を導入するという決定を下したことに、主にネパール語を話すゴルカ人が激怒しており、緊張を高める一因となっている。
地方当局は、暴動を扇動した疑いでGJMの活動家少なくとも12人の身柄を拘束したと発表。これに対しGJM側は、メンバーが暴力行為に関与した事実はないと否定している。(c)AFP